土井雪広 × ZenStyle



今回は日本を代表するプロのロードレーサーとして世界で活躍した土井雪広さんにインタビューをすることができました

身近にある自転車ですが、ロードレースというスポーツとなると少し馴染みがなかったりもします
オリンピック競技の一つでもある「ロードレース」の魅力とともに土井さんのファッション感などお聞きしていきたいと思います


——— 国内でもロードバイク人口が増えると同時にロードレースへの注目度も上がってきているようです
現役時代からもロードレースの魅力を発信することに力を入れてきた土井さんですが改めてロードバイク・ロードレースの魅力とは?

土井さん:ロードレースは、強い選手が必ず勝てるスポーツではありません、とても複雑なんです。
チームは大体7人〜8人のメンバーで構成され、エースを助けるためにアシストをするメンバーが半数以上を占めます。
各チームの作戦をもとに、ゴールに向け勝つためのストーリーを描き、それを実行していく。
そのストーリーが当たるか、外れるかは、その時次第。
アシストの仕事は、補給食や水分をエースにはこび、エースが風の抵抗を受けないようにサポートしていく役割と、展開を見据えて、相手チームのエネルギーを削ったり、レースを作っていくために動く役割に分かれます。
個人スポーツに見えて、チームワークなしでは勝つことのできないスポーツだったりします。
エースはチームのために、アシストはエースのために。助け合い勝利を目指す。
ロードレースの魅力とは、エースとアシスト間にある強い絆であったり、チームワークの素晴らしさといったところでしょうか。








——— 単純な個vs個の個人戦ではなく、チームワークや戦略などが大きくレースを左右するんですね
そういったチーム内のやり取りや他チームとの駆け引きなどが見えてくるとよりレースを楽しめそうです
今年開催される東京オリンピックの種目にも入っているロードレースですが、今回のレースでの見どころはどういった部分ですか?

土井さん:今回のコースレイアウトは全体的に山岳の厳しいレイアウトになっていて、選手のタイプでいうと山岳に強い選手に有利と言われています。
コースは前半が市街地の緩やかなアップダウンを繰り返し、中盤以降は厳しい山岳が選手を待ち構え、苦しめることになります。
レースの見所としては、ロードレースは大まかに2つのタイプの選手に分かれます。
ハイスピードなゴール勝負を得意とするスプリンターと、厳しい山岳コースを得意とするクライマータイプの選手です。
今回のレースの見所としては、ツールドフランスの山岳ステージで活躍するようなクライマーの選手たちが、コース後半に待ち構える日本の暑さと、厳しい山岳コースをどう攻略し、メダル獲得に向け走るのか?この辺が見所だと思います。
日本の夏は、世界的にも湿度も高く厳しいです。
そんな中、水分補給も重要になります。
どのような形で補給を摂取していくのか?また、244キロという長距離戦と暑さの中、どのような補給食を摂取するのか?この辺も見所だと思います。


——— 武蔵野の森公園から富士スピードウェイまでの244kmの長距離コース
更にアップダウンの多さや日本の気候、聞いただけで過酷さが伝わってきますが、他の競技にはないスケールの大きいコースは魅力的ですね
公道からの観戦も可能なロードレースですが、見ごたえのあるおすすめの観戦スポットなどあるでしょうか?

土井さん:今回のロードレースは、スタートから30キロ地点ぐらいまでは、市街地の緩やかなアップダウンを繰り返し、メダル獲得をかけた各国の駆け引きを伴うハイスピードな展開が予想されます。
この前半のコースは、市街地ともあり、アクセスが良い場所もありますので、気楽に世界レベルのロードレースを観戦してみたい!って方にはコースの前半がお勧め。 
後半に入ると、厳しい山岳コースが待ち構えます。その中でも2回通る三国峠。
人間が自転車に乗って、急坂を異次元のスピードで駆け抜けていく迫力は、現実の世界からはかけ離れたプロの技を見ていただけます。僕個人的にお勧めです。



——— なるほど、
序盤からの駆け引きも面白そうですが、ロードレースのスピード感を体感できそうな三国峠が恐ろしくも見応えがありそうですね・・・

ロードレースは東京オリンピックの開催初日、7月25日にスタートします
競技場内のコースで行われる他の競技とは違って公道で行われるため、チケットがなくてもロードレースを観戦することが可能ですので興味を持っていただいた方はぜひご覧になってください!!

そして以前よりRitmo Latino MILANO(リトモラティーノミラノ)をご愛用いただいており、最近ではUrban Sun(アーバンサン)のスニーカーやL4K3(レイク)のバッグなんかもお使いいただいている土井さんのファッション感についてもお聞きしたいと思います

——— 土井さんといえばどうしてもサイクリングウェア姿が目に浮かんでしまうのですが、普段はどんなファッションスタイルが多いのでしょう?

土井さん:普段はシンプルな服装が多いですねぇ。
デニムにTシャツでスニーカー。
または、毎日犬の散歩がてらランニングもしていますので、スポーツウェアを着用している事がほとんどですね。
仕事柄、自転車のウェアで走ってレクチャーしたり、トークしたり洋服を着ての仕事の機会はあまりないんです。


——— 確かにイベントでもサイクリングウェアで登場することが多い土井さん
トークイベントなどではたまに私服やスーツ姿を伺うことができますが、服を選ぶうえでのポイントやこだわりなどあるでしょうか?

強いてこだわりしてお伝えできることとしたら、自転車のウェアは体に張り付くタイプしかなく、とてもタイトです。
ですから、スーツも、デニムもラフなサイズ感よりもタイトなサイズ感で着ることには拘ってます。




——— ZenStyleのラインナップとしては「L4K3(レイク)」の日本限定バッグもお使いいただき、ありがとうございます。
こちらはまだ発売から間もないアイテムなのですが、使い心地などはどうでしょうか?

土井さん:レイクのバックはすごく気に入っています。
カラフルな色使いにはなりますが、大人のお洒落さを感じます。
僕は元スポーツ選手で、今はスポーツを愛する一人の人間です。
そんなスポーツ好きの僕が、スポーツするために出かける時、ハードに使いこなせて、なおかつお洒落なところは最高です。




——— 素材感やカラーリングがスポーツカジュアルなスタイルやシーンにもハマるバッグですよね
大人が持っていてお洒落に見えるカジュアルバッグってなかなか無かったりするのでスタイルやTPOに合わせてL4K3のバッグを愛用してもらえたら幸いです!

そして以前より愛用していただいているリトモラティーノの腕時計
腕時計にも流行りもあってミニマムデザインが人気になったり、今ならスマートウォッチ系もよく見かけます
ひとによっては腕時計は着けない、という考え方もあったりしますが、土井さんにとって「腕時計」はスタイルを作るうえでどういった役割を担っているでしょうか?

土井さん:服装の全体をまとめる重要な役割ですね。
色も、形もバリエーション豊かで遊びがきかせられるのが、腕時計の魅力だと思います。


——— スマートウォッチから高級機械式時計まで数多くの選択肢がある腕時計ブランドの中でリトモラティーノにどういった魅力を感じていただけてるでしょうか?

土井さん:腕時計ってその人のキャラの象徴だと僕は思っていて、注目を集める部分だと思うんです。
時計をきっかけに友達ができたことも多々あります。
リトモラティーノの時計は本当にどれも個性的。
ヨーロッパでもアメリカでも、今僕が住んでいるオーストラリアでも注目されていています。
個性があってお洒落なリトモの時計に魅力を感じ引き寄せられました。



——— ありがとうございます!
いろんな選択肢、場合によっては着けなくても成り立ってしまうアイテムだからこそ、そのひとの趣味趣向や個性をわかりやすく主張できるものになってきていますね
ストイックなアスリートでありながら個性的でユーモアのある土井さんのような方にリトモラティーノの腕時計を気に入ってもらえると嬉しいです!


▲ご自身のSNSでも雰囲気の良い、味のある写真をアップしている土井さん
私物のリトモラティーノの撮影をお願いしてみたらそのままブランドバナーに出来るくらいの良い写真をいただきました
腕時計の撮影は反射や映り込みもあって難しいものなんですがお見事ですっ!


——— ではせっかくなので何か告知などあれば

土井さん:いきなりフランクになりますけど、僕は今、『GCN JAPAN』という自転車チャンネルでプレゼンターを務め、youtuberをやっています。
自転車に乗る上で何か疑問等ありましたら、ぜひ僕が出演している番組見ていただき、参考にしていただけたらと思います。
そしてチャンネル登録もお願いします!!


GCN JAPAN


——— 今のうちにロードレースについて少し予習しておけば、オリンピックの楽しみがひとつ増えそう、チャンネル登録お願いします!
ご覧いただいてる方やファンの方にも何かメッセージをいただいて宜しいでしょうか

土井さん:自転車競技ってとてもマイナーでなかなか見にいく機会は少ないと思いますが、みなさんが必ず1度は乗った事がある乗り物だったりします。
実は身近な自転車で皆さんを笑顔にできるように、youtubeを通じて情報をお届けしていきますので、応援していただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
自転車は健康につながる手軽なツールだったりします。
健康な体をゲットするつもりで、ぜひ自転車にたくさん乗って欲しいと思います。


——— 最後に、いつも皆様にお聞きしていることなのですが
「土井さんにとって”時間”とはどういったものですか?」

土井さん:僕は何かの目標を達成するために、逆算してゴールに向けプロセスを歩んできました。
その競技人生の中にはいつも限られた『時間』が僕を追いつめてました。
僕にとっての時間とは、『限られた貴重なもの』ですかね。


——— ありがとうございました!
日本を背負って戦ってきた土井さんの感性を通して改めてリトモラティーノやレイクの魅力を感じてもらえたら幸いです
逆に今回のインタビューでロードレースや土井さん自身に興味を持ったひともいるのでは

Youtubeだけでなく土井さんのInstagramなんかもぜひチェックしてみてください
土井さんの素敵な写真を拝見できますよっ
ワンちゃんたちも可愛い・・・!!









土井雪広プロフィール
自転車ロードレース選手
現「グローバルサイクリングネットワーク(GCN)」プレゼンター

生年月日:1983年9月18日
出身:山形県
身長/体重:169cm/60kg

経歴
2004年 株式会社シマノとプロ選手契約
2005年 チームシマノメモリーコープ
2006年-2011年 スキルシマノプロフェッショナルサイクリングチーム
2012年 チームアルゴス・シマノ
2013年-2015年 Team UKYO
2016年-2018年 チームマトリックスパワータグ

戦歴
2001年 全日本選手権自転車競技大会ロードレースジュニア 優勝
2003年 門田杯U-23ロードレース 優勝
2003年 全日本学生選手権個人ロードレース 優勝
2003年 全日本大学対抗選手権 自転車ロードレース(インカレロード) 優勝
2003年 ツール・ド・北海道 新人賞
2003年 全日本選手権自転車競技大会ロードレース U-23 2位
2003年・2004年 チャレンジサイクルロードレース U-23 優勝
2006年 UCIアジアツアー2.2 Tour of Siam 個人総合2位
2007年 UCIアジアツアー2.HC Tour of Langkawi 個人総合8位
2008年 ジャパンカップサイクルロードレース アジア人最優秀賞
2010年 UCIヨーロッパツアー2.HC Presidential Cycling Tour of Turkey 個人総合6位
2010年 世界選手権自転車ロードレース オーストラリア大会 完走
2010年 UCIアジアツアー2.HC Tour of Hainan 個人総合8位
2011年 UCIワールドツアー ブエルタ・ア・エスパーニャ (ツール・ド・スペイン)
※日本人として初出場・完走
2012年 全日本選手権自転車競技大会ロードレース エリート 優勝
2012年 UCIワールドツアー ブエルタ・ア・エスパーニャ (ツール・ド・スペイン)
※2年連続出場・完走
2013年 UCIアジアツアー2.2 ツール・ド・熊野 個人総合5位
2013年 UCIアジアツアー2.2 Tour of East Java 個人総合4位
2013年 ジャパンプロツアー 年間個人総合ポイントランキング2位
2014年 UCIアジアツアー2.1 Tour of Iran 個人総合10位
2014年 世界選手権自転車ロードレース スペイン大会 出場
2014年 アジア選手権自転車ロードレース カザフスタン大会 出場
2015年 UCIアジアツアー2.1 ツール・ド・台湾 個人総合6位
2017年 UCIアジアツアー2.2 ツール・ド・栃木 個人総合10位
2017年 ジャパンプロツアー大分大会 優勝
2017年 ジャパンプロツアー 年間個人総合ポイントランキング4位